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メンズエステの歴史 ~メンズエステ史 第二章【開花期】~ 中編
つづきでございます。
この時、最も勢いのありましたエステブロガーは、第三世代と呼ばれていました。
UCC(アンダーヘアカットクラブ)の結成や、エステ店もしくはラーメン店へのサイン残しなど、御徒町、神田を中心に独自の活動をしていたのでございます。
UCCは、自らのアンダーヘアをカットしてオイルが塗りやすいようにし、それをブログで報告する活動。
物議を醸し出しましたサイン残しは、第二世代のブロガー様に叩かれ収束。
相変わらず、世代間交流はないままでございましたが、誰かが書いたお店に他の誰かが行き、また書くという拡散は、継続されたのでございます。
オイタすることを目的にメンズエステへ通うエスターが増え出したのも、この頃でございます。
お店に行き、オイタを繰り返し、それをブログで自慢するブロガーは、全世代の的となり、掲示板などで叩かれまくったのでございます。
歴史を彩る世代別ブロガー様を記載してみます。
2008年頃、満蘭からアメブロへ移行しました第一世代エステブロガー様がこちら。
・グーデリアン様
・Gメン多村様
・かえるくん様
・こまめ様
・りゅう様
・うるカモメ様
・イケテルマッサージ様
他多数
エステ魔様やLip様も第一世代側と思われます。
2009年頃に増え始め、新宿を中心に活動。
アメブロのエステ体験ブログを定着させました第ニ世代。
・Mask様
・バカツル様
・ケット様
・テル様
・クニ様
・クッカ様
・凡三郎様
・シュタイナー中佐様
・イカすマッサ天国様
・ムタジェット様
・ニキータ様
他大多数
独自路線のとふとふ様、ゴル様、リンパの騎士II様はこの世代という認識でございます。
2010年頃から増え始め、御徒町、神田を中心に活動をした第三世代がこちらでございます。
・あごひげ番長様
・らぶり~様
・虹色様
・ぶう様
・肉刺僧様
・redhd様
・オロロン様
・クロチェ様
・フリスク様
・シュウ様
・くま様
・ゴンザレス歌麿様
他多数
オイライダー様は神奈川、1兄さん様は千葉のレポが多かったのでございます。
この他、多数のエステブロガー様がいらっしゃり、それぞれが各地のメンズエステ及びアジアンエステのレポをアップしていました。
店舗様はもちろん、セラピスト様もアメブロを始め、グーデリアン様を頂点としましたエステブログは、最盛期を迎えるのでございます。
アメブロのグルっぽや、mixiのコミュニティでセラピスト様を募集する店舗様も増えてきました。
それぞれのコミュニティには、セラピスト様が多数登録しており、定期的に求人記事をアップすることで、当時は無料で宣伝ができたのでございます。
アメブロ、livedoorブログ、mixi、Twitter、YouTube、Facebook
様々なSNSを駆使しお店を宣伝することで、アジアンエステとの差別化をはかり、お客様の入口を増やしていきました。
無料のSNSはアカウントが削除されるまで使用し、それらを活用したお店のアピール合戦は、熱を帯びていくのでございます。
先駆者として都心の洗体店をリードしていましたボディスパ。
キメが細かく、トロリとした大量の泡での施術は大人気となり、千葉本店では行列ができたという嘘か誠か真相不明な噂までたっていたのでございます。
当時、YouTubeにアップされていました動画を何度も拝見いたしました。
そのボディスパを参考にしましたお店が錦糸町と小岩で、ボディスパ同様、お客様を虜にしていました。
低価格とイベントの多さで、ボディスパとの差別化をはかっていたのでございます。
競合店が増えてもボディスパは進化を続けます。
グラビアモデル並の撮影やプロモーションビデオなどを手掛け、セラピスト様にカリスマ性を持たせるのでございます。
当時のホームページやチラシ、街で配るティッシュなどをみた時、ボディスパグループにはキラキラした世界が広がっていたのでございます。
オイルマッサージ店にするか、洗体店にするか。
楽しみなお店が増えることに、エステ好きは歓喜し、巡回店が増えたものでございます。
メイド喫茶の「にゃんにゃん肩たたき券」もしくは「萌え萌え肩たたき券」(どちらも30秒程)から発展したお店が生まれたのは2006年頃。
女子高生の制服を着た店員が、簡易マッサージをしてくれる「JKリフレ」でございます。
可愛らしい看板をかかげ、メンズエステよりもチャイエスよりも、さらに狭く仕切られたお部屋は一畳ほどでしたでしょうか。
とても狭い造りでございました。
JKが大好きなロリータ様から「JKリフレ」とはなんぞや、という興味津々の方まで。
世の殿方の注目を浴び、池袋、新宿、渋谷にも広がっていきました。
数年後に「特定異性接客営業等の規制に関する条例」ができてしまうとは、この時誰も考えなかったのでございます。
飲食店でもなく、国家資格もいらないリフレという業種。
表向きは非風俗のため、届出は必要なく未成年でも働ける形でしたので、瞬く間に店舗数を増やしていきました。
それらをまとめましたサイト「もえなび!」は、某所の貴金属店が手探り状態でリリースし、良くも悪くも注目を浴びたのでございます。
社会勉強の一環として、秋葉原「憩・秋葉城」にお伺いした時でございました。
狭い空間に10部屋はあったと思います。
両側は板の仕切りで入口はカーテン。
中に入り、憩り娘とジャンケンをしたり、チェキを撮ったりと、英国紳士らしからぬ時を過ごしながら、低料金なので、これだけお客様を受け入れないと経営は成り立たないだろうとも思ったのでございます。
リフレも店舗数が増えると、欲望を止めることのできないお店も増えてきます。
当たり前のように裏オプションがつき、女子高生にノルマを与えるお店も現れました。
激化したブルセラショップと同じく、激しさを増したJKリフレは摘発の対象となり、TVショーのいいネタとして扱われるのでございます。
流行ってる、お客様が来る、という情報に敏感なアジアンエステは、さっそく小姐、中姐、熟姐問わず、セラピスト様にJK風の制服を着用させはじめるのでございます。
「〇〇学園」や「萌えなんとか」という店名が各地で増えましたが、どうもパッとせず。
JK風で洗体でアカスリで……とコンセプトが定まらないチャイエスをよく見かけたものでございます。
日本を脱出し帰郷していたセラピスト様が戻り、活気が戻ってきました神田に「KND学園」というJK風の制服を着用したお店がオープンしたのでございます。
チャイエスらしい微妙なJKですが、オープンと同時に人気店の仲間入りをしました。
その頃の神田は都内で最も活気づいており、モンスター級のお店が点在していたのでございます。
夢幻、桃香、アログラ、サザンウインド、飛(フェイ)。
神田の人気店は連日30名以上の来客を記録していました。
一掃されてしまった上野、大塚のお客様をうまく取り込んだと思われます。
2階から9階までがアジアンエステという、伝説の「エステビル」
狭いエレベーター前には、お店に行くお客様でいっぱいでございました。
陳エステティック、メディカルエン、さらにはこまち整体院から散らばりましたアジアンエステ嬢が、各地でお店を持ち始めている時期でございます。
特に神田のチャイエスは増え続け、新聞社に家宅捜査が入るまで、とても大きな広告が我も我もと掲載していました。
当時、神田の日本人メンズエステはアロマリゾートとフランジパニの2店。
第三世代エステブロガーの暗躍とアジアンエステの暴れっぷりをよそに、力を蓄えていた時期でございました。
オリーブスパと同じく一線を画したメンズエステとして、池袋「エルミタージュ」が注目を浴びます。
こちらはオリーブスパのようなリゾートではなく、本格的な施術を売りに雑誌などのメディアで取り上げられていました。
2011年に日本テレビで放送されました「芸人報道」に出演し、一気に有名店となるのでございます。
「レギュラー記者の夢叶えますSP 第5弾」として、雨上がり決死隊、宮迫様の
「エステされながら収録したい」
という夢が実現されます。
そこでエルミタージュは、エース級の美人エステティシャン3人を登場させ、芸人さんたちに施術を行うのでございます。
フットボールアワーの後藤様か、サバンナの高橋様か忘れましたが、内腿の施術に「くすぐったい」を連発していたことを覚えております。
宮迫様は慣れたものでございました。
その時、ピースの綾部様だけ担当がおらず、1人でキョロキョロしているところに、別のエステ店「マダムマサエ」のオーナー様が登場したのでございます。
熟女好きで有名な綾部様。
好みの女性でしたので「もう一回夢を叶えてもらえてうれしい」と話し、笑いをさらっておりました。
きっと、某元親方妻に似た雰囲気と、熟練された技術をお持ちなのでございましょう。
たまには私も、年齢など関係なく、超絶テクニックを持ったセラピスト様の施術を受けてみたいものでございます。
エルミタージュもマダムマサエも、いまだ営業しています。
あの時のお話を聞きたいものですが、あちら側のメンズエステに私のようなものは行ってはいけない気がして、遠慮させていただいてます。
この頃、老舗店のアロマギルドやREREは、新勢力のメンズエステグループや洗体グループ、オリーブスパやエルミタージュとはまた違う業態で皆様を癒していたのでございます。
2011年8月
2005年から続いていましたグーデリアン様のブログが、突如ストップしました。
「奥様に見つかったのでは」
「強制退会か」
「もしかして……」
エステ好きの間では様々な憶測が飛び交いました。
そしてそれは、アメブロエステブログ終焉の、始まりでございました。
この時、アメブロをカスタマイズするセミナーで荒稼ぎしていた与沢翼様のブログが、強制退会させられていたのでございます。
アメブロの管理者がジャンルを問わず、ブログ記事、もしくはアカウントを削除していたのでございます。
エステブロガーといえば大御所マスク様をはじめ、Lip様、イカすマッサ天国の天様など。
いつも読んでいたブログが次々と削除されたのでございます。
追い討ちをかけるように、大々的なニュースも飛び込んできました。
アメーバに不正アクセス、5万人が退会状態に
読売新聞12月25日(日)16時56分配信
インターネット事業大手のサイバーエージェント(東京)は25日、同社が運営する会員制交流サイト「アメーバ」の一部利用者が、サービスを使えなくなるトラブルが発生したとサイト上で公表した。
同社によると、24日午後9時半頃、不正アクセスによって会員がサービスを利用するためのIDが削除され、会員のうち約5万人が退会した状態となり、ブログの投稿などができなくなった。
個人情報の流出は確認されていないという。
Amebaの会員数は2011年11月現在で約1600万人。そのうちの5万人が強制退会。
このアメブロ騒動により、数多くのブログが消えていきました。
何年もレポを書き留めていました第一世代、第二世代エステブロガーは、一から作り上げることはせず退会へと向かい、第三世代エステブロガーは、更新が止まるのでございます。
同時期に起きていました神田チャイエス連続摘発騒動が2011年10月、翌年2012年2月、6月、10月と定期的に行われ、名所「エステビル」前にはお上のワゴン車とテレビカメラが繰り返し姿を現わしていました。
エステビルからお客様は離れ、稼げなくなったセラピスト様も別エリアへ移り、神田自体から人が離れていったのでございます。
満蘭からアメブロ。
数々の名レポを残してきましたエスター時代に、終わりが来たのでございます。
そして、お上を警戒しましたアジアンエステは次々と風俗許可店に移行しますが、一時の勢いは戻らず、衰退の一途を辿るのでございました。
先人ブロガー様の活躍と悲劇に涙が止まりません。
この哀しみを力に変えましょうぞ。。。
ワンルームメンズエステのはしりとして、以前書き記しました東新宿ラメール・ド・ラメール。
ワンルームのお部屋で2人きりで過ごせるとは、なんて素敵なのでしょう。
と思ったと同時に、ワンルームは効率悪いのでは、とも思ったのでございます。
2012年頃はまだテナント営業が主流で、看板だけでも充分お客様にお越しいただける時代でございました。
特に山手線の主要駅では、終電後の集客に看板は必要不可欠で、電車を逃したお客様のオアシスでもあり、私もよく利用させていただきました。
女性用エステではよくあるワンルームでも、相手が男性となると……。
そのような不安の中の営業だったと思います。
実際、ラメール・ド・ラメールに初めてお伺いした時、お互い探りながらの会話と施術で、独特の雰囲気がありました。
人見知りの私ですが、もう少しエスコートして差し上げれば良かったと思います。
ラメール・ド・ラメールが人気店になっても、ワンルームメンズエステは増えることなく、主流は看板のお店。
マンションエステもありましたが、2DKや3LDKでございました。
オーナー様たちは、効率良く営業をしたかったのでございましょう。
3LDKのマンションエステにお伺いした時、とても静かな空間に心から癒されました。
薄い壁越しに、全くわからない言語で話しながら施術をするチャイエスは、この頃当たり前の時代。
撫子エステも半個室が多く、隣の話し声が聞こえると、遠慮をしてセラピスト様と会話をせずに施術を受けていたものでございます。
その頃でしょうか、恵比寿コットンと出逢えたのは。
料金は1番お安いコースで90分15K。
当時のメンズエステとしては高い料金設定でございました。
「1番人気のコースは120分20Kですよ」
とセラピスト様から聞いた時は驚いたものです。
メンズエステの新しい形と出逢えた瞬間でございました。
秋葉原で拡大を続けるアロマライフや、神田や赤羽、大宮に展開していましたメンズエステグループ。
新宿、池袋、渋谷でキラキラしていましたラブプラスなど、たくさんの施術ルームを用意して看板を設置するお店が、チャイエスに負けじと集客していた頃のお話でございます。
当時の恵比寿は、名店バニラリゾートの独占時代でございました。
裕福なお方が多い恵比寿界隈。
西口のチャイエスは細々と営業しており、とても静かな印象でした。
恵比寿の男性たちは、バニラリゾートの2つの人格に引き寄せられ、足を運んでいたと思われます。
コットンにお伺いしたのは、3度ほどでございました。
高級マンションのオートロックからエレベーターで上の階へ行き、扉の前でインターフォンを押す。
今では当たり前になった一連の流れでございますが、今までのメンズエステとは違う雰囲気に、年甲斐もなく緊張したものでございます。
入った瞬間に感じられるホスピタリティ。
採算を度外視した造りに、心から感動したのを覚えております。
アロマや施術の説明からお支払い。
ワンルームにしては広いお部屋へのご案内。
大きなクローゼットにバスルーム。
そして施術。
全てに特別感を味わせていただける空間は、男性を律し、そして紳士にしていただけるのでございます。
数年後、ワンルームエステが主流になるのは必然だったかもしれません。
ゴルフの帰りはお酒を呑んで19番ホールではなく、1人でメンズエステ。
キャバクラでお話しながら少しだけのボディタッチではなく、2人きりでたっぷりのボディケア。
時代も変われば人も変わります。
誰の話し声も聞こえない。
シャワールームへの移動もスムーズに行ける。
2人きりの世界は想像力を掻き立て、仮想現実を味わうことができたのでございました。
コットンほどの豪華さはなくとも、癒されたい男性と、素敵な女性が過ごすには、ちょうどいい空間なのでございましょう。
つづきます...メンズエステの歴史 第二章【開花期】 後編はこちら
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