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メンズエステの歴史 ~メンズエステ史 第二章【開花期】~ 後編

メンズエステ史

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メンズエステの歴史 ~メンズエステ史 第二章【開花期】~ 後編

つづきでございます……


2012年頃、集客実績を上げていました週刊エステが頭角を現しはじめ、掲載件数でエステ裏評価やリラックススタイルに肩を並べ、エステナビを追随するのでございます。
店舗は日本人メンズエステが都内を中心に増えはじめ、拡大していくのでございます。

下北沢、笹塚、幡ヶ谷など郊外で展開していましたメンズエステ店が神田、新宿、池袋に出店し、大きな実績をあげていました。
日本人ばかりでありました中目黒は、さらに店舗が増え、恵比寿、飯田橋、神楽坂、赤坂、六本木、赤羽、北千住などにも店舗が増え始めるのでございます。

この頃のメンズエステ店は、カエル脚施術に個性をつけはじめていました。
鳳凰の家やプライスからハワイ・デ・リゾートへ継承されましたうつ伏せ時の手の滑らせ方。仰向けでの脚の絡ませ方など。
お店ごと、セラピスト様ごとに考え、お客様に試し、また考える向上心が各店で感じられた時でございました。

文化でさえ西洋は15世紀から、日本は19世紀から模倣を繰り返し、真似しあって文明を発展してきたのでございます。
メンズエステの技術も、模倣し合い、各店の技と技をかけ合わせ、お客様の満足度を高めてきました。
その努力は、アジアンエステを圧倒する力となるのでございます。


都内や埼玉を中心に、最盛期は40店舗のキャバクラを展開していた大手グループが、メンズエステ業界に進出してきました。
メンズエステは儲かる。
そんなウワサが各地で流れ、キャバクラ業界だけでなく、風俗業界、AV業界も動き始めるのでございます。

郊外で展開していましたグループが山手線内主要駅で人気店になると、メンズエステ業界はさらに活気づいてきました。
2012年、新宿に神楽を出店し、その3ヶ月後には銀庭も出店。続いて五反田などにも出店し、存在感を示したのでございます。

このグループが用意していました紙ショーツは、鼠蹊部への締めつけがない活気的なデザインでございました。
今や主流の「ヨコスカ紙ショーツ」を初めて履かせて頂いたお店でございます。
ハワイ・デ・リゾート出身のエースセラピスト様を筆頭に、数々の技がここでは味わえたのでございました。

神楽、銀庭のヒットにより、この年にオープンした日本人メンズエステの施術方法は、神楽、銀庭とほぼ同じでございました。
私自身も新店舗3店連続で同じ施術を受け「また銀庭流か」と思ったものでございます。
この年を境に、心から満足できる日本人メンズエステが増えたのでございました。


2012年10月
洗体店の先駆者ボディスパが、メンズエステ業界を賑わせました。

ボディスパ神田店で出火

何度かお伺いしました神田店は、細長いビルでございました。
その後、神田店は閉店となりましたので、新橋や西葛西などに足を運んでいました。

大量の泡の中で繰り広げられる数々の技は、また行ってみたいと思わせる何かを感じさせてくれるのでございます。


2013年頃からの2年間は、日本人メンズエステがとても増えた時でございました。
全く経験のない会社員の方からキャバ業界、デリへル業界、元NK流の方々や元エステブロガー、元大手広告媒体Nの方々などなど。

それに伴い、メンズエステも多様化していくのでございます。


2013年10月
テレビ朝日「アメトーク」で、同志のケンドーコバヤシ氏によるプレゼン企画「紙パンツ芸人」が放送されます。
紙パンツ?
メンズエステ?
視聴者の頭に?マークが出た放送の翌日、数多くのエステブロガーがレポをアップさせたのでございました。

さらにケンドーコバヤシ氏は、テレビ東京「都市伝説」の中で、人類最高の発明品「紙とパンツ」の話をするのでございます。
紙の歴史とパンツの歴史をそれぞれ語り、この2つが融合するまでの話は秀逸で、美しささえ感じました。


年が明けた2014年3月
日本テレビで放送されました「にけつ!! 」で同志のケンドーコバヤシ様が、千原ジュニア様と「紙パンツ婚」についてトークを繰り広げたのでございます。
ジュニア様いわく「この前マッサージに行ってきまして……」というケンコバ様の始まりは、実に60回目だったそうでございます。

仰向けになった時、頭側からデコルテにオイル塗布するセラピスト様に「お胸を触られてほしい」と懇願し、「うちはそういうお店じゃないので」と断られるくだりは、メンズエステ好きの、あるある話でございます。

この動画はYouTubeでもご覧いただけます。
ケンドーコバヤシ様のメンズエステ好きがとても伝わりますし、メンズエステは地球を救う一歩として、とても愛に溢れたお話でございます。
つい「男性専用 マッサージ 美女」で検索してしまいます。


2014年5月
ジャニーズ事務所の売れっ子タレントが、某大手スパで性的強要をしたとの報道がございました。
女性スタッフは「そのようなサービスをしてるわけではないので」と丁寧にお断りすると
「あの、俺だよ」
とアピールをしてしつこく迫り、出入禁止になったのでございます。

出入禁止になりました山ピーーーー(自主規制音)は、他エリアの同店舗で偽名を使い入店したようですが、有名人のため、すぐにバレたようでございます。
週刊誌には面白おかしく書き綴られ、それがキッカケで大手ダンスグループのことまで書かれてしまう始末でございました。


2014年6月
小岩の人気洗体店がTVショーを賑わせます。
「ついに日本人が」と話す人もいれば、「やっぱり」と言う人もいらっしゃいました。
数年前も洗体アジアンエステ店の摘発があり、洗体のキーワードが危険ワードとして再認識されるのでございます。

それでも日本人メンズエステ店は増え続けるのでございます。
雑誌やSNSでの露出。
お笑い芸人さんによるメディアでのトーク。
定期的に行われるアジアンエステ、日本人エステの摘発報道。
少しずつ一般社会に認識され、徐々にメンズエステというバブルが膨らんでいくのでございます。


2015年3月
この頃オープンしました「熟癒」の登場により、熟女系メンズエステという新たなジャンルが誕生しました。
「熟女」というキーワードに妄想を膨らませた男子は、ニコニコしながら足を運び、年齢を重ねたセラピスト様は、そんな男子を優しく包み込むのでございます。

熟女ということを包み隠さないことで、扉を開けた瞬間に受ける「え?、あれ?」がなくなりました。
お客様は初めからお姉様を求め、納得した上で訪問するのでございます。
面接にくるセラピスト様を見極めた革新的な発想。
その後、熟女系メンズエステが広がりをみせたのは言うまでもありません。


2015年4月
医療とリラクゼーションを融合した日本初のクリニック「オリーブスパ MEDICAL CARE CLINIC」が開院されたのでございます。
一線を画して突き進むオリーブスパが、ついに医療としてメンズエステを昇華させようとしたのでございます。

初診では、医師によるカウンセリングの後にメニューを決定。
提供するのは、注射・点滴とトリートメントマッサージの2種。
注射・点滴のベーシックメニュー(各種1万円)には「肝機能・二日酔い改善」「疲労回復」「ダイエット」「美白・美肌」をそろえ、それぞれの目的に合った施術内容となっていました。

また、体調に合わせて「プラセンタ」「ビタミンB1」などオプション(各種2,000円)を追加することもできたり、トリートメントマッサージは豊富な種類を用意。
手のひらや指先をもみほぐすハンドマッサージは、自律神経を刺激し、体の緊張まで和らげる作用があるという専門的なことも書かれていました。
その他、予防接種(インフルエンザ・子宮けいがん)、検査(採血・遺伝子)、改善(花粉症)などのメニューもそろえていました。
タレントさんのブログで紹介されたり、露出を増やしていましたが、世間の求めているところとは違い、残念ながら閉店へと向かうのでございます。


2015年10月
結婚間近の人気俳優、T様の記事が週刊新潮に掲載されました。
細身のエステティシャンを自宅に呼んで「いけない要求」
有名な俳優様、タレント様になりますと店舗には行けませんので出張マッサージを呼ぶのです。
何度も呼んでいるようでしたので、油断したのでございましょう。

芸能の方々が週刊誌に掲載されるたび、メンズエステ店やマッサージ店を検索される方が増えたのでございました。
さらにこの頃、料金にも変化が現れ、安いコースと高いコースを用意しても高いコースを選ぶお客様が増えたのでございます。

爆サイという掲示板に、店名とセラピスト様名のスレッドが増え、熱を帯びていましたが、この頃のメンズエステに、予約必須のスターセラピスト様はおりませんでした。
私たちは常に新規開拓し、宝島を目指すのでございます。


2015年秋ごろ
大きな勢力が動き始めたのでございます。
前年にボディトークが突然の拡大を見せたかと思うと、この年にはプレザンス、エスライン、etc…
西側からアチチSPA、アクア。
高田馬場にはシャングリラなどが出店。
人気のメンズエステ店が、都心にて産声をあげたのでございます。

メンズエステ店が増え始めましたこの時、日本人を専門としたサイトが頭角を現してきました。
2013年にリリースされたアロマパンダ通信。

求人と広告のセットで販売したこのサイトは、2015年ごろに検索での上位表示に成功させるのでございます。
この上位表示と店舗数の拡大、どこのお店様もセラピスト様不足に陥っていたことなどが重なり、そのまま時代の流れに乗った形となるのでございます。

成功事例が確立してきましたメンズエステ業界。
マンション型として出店をすれば初期投資が抑えられ、いくつかの広告媒体に掲載すればある程度の売上を得られるとして、様々な方面に広まっていきました。

若いセラピスト様から技術派に、熟系や洗体。

メンズエステバブルは、膨み始めるのでございます。


2015年11月
セラピスト様でありますU女史が、ハグヒーリングスクールを開校したのでございます。
当時、各所に講師は存在しており、資格といえばセラピスト様のプロフィールページでよく目にした「AEAJアロマテラピー検定」くらいでございました。

個人セラピスト様が立ち上げたスクールにどれほどの価値があるのか、理解できない方も多かったと思います。
立ち上げては消えていった個人スクールは、いくつもあったのでございましょう。

メンズエステバブルでしたので、施術を学ぶことの優先順位は低かったのかもしれません。
しかし、U女史はこの時から様々な知識を学び、技術を磨き、たくさんのご経験をされていたのでございます。

現在のご活躍は必然的なのでございましょう。


この頃のメンズエステブログといえば、今でも活躍しているブロガー様たちが中心となります。
アメブロからライブドラブログ、もしくはワードプレスなどのオリジナルブログが増えてきました。
第一世代エステブロガーから第三世代までとは主旨の変化がみられ、読む側は賛否両論となりますが、店舗様が増えれば増えるほど、知りたい情報も増えるのでございます。

著名なエスターたちの日本人メンズエステ初記事は以下の通りです。

蟻の門様
池袋ラブランド
2012.3.3

ダダモーレ様
柏アロマギルド
2012.10.26

しゅうじい様
中目黒ヒーリングサロンH
2014.3.11

ネク様
小伝馬町シエスタ
2014.5.14

紙パンツ太郎様
池袋エレガンス
2015.12.7

ラル様
錦糸町サイプレス
2016.5.30

ダダモーレ

この時は初代ダダモーレ氏でした。

幻の初代ダダモーレ様はお元気でしょうか。

D愛川


2016年7月
大塚アールケイが不穏な動きをしていました。
2016年1月に惜しまれながら閉店した「新宿ケイアール」が前身の見学&リフレ店であります。
見学店が盛んでありました2014~2015年。2014年の6月に「新宿ケイアール」が登場し、当時は現役JKが多数在籍していた店舗でありました。

その同店が「興行場許可店」として2016年3月、大塚に復活したのでございます。

しかし2016年7月、順調に売上を伸ばしていたにも関わらず、わずか4ヶ月での閉店となったのでございます。
公式の閉店理由が残っていましたので、書き記しておきます。

……………………………………………………

このたび、急ではございますが本日をもって閉店させていただくことになりました。
本日の営業もしません。
急にこのような事態になった理由についてですが、昨日、当店に警察の立ち入り調査が入りました。それを受けて本日、警察署に出向いてきました。

今の営業形態が出会い系喫茶に当たるとのことで、風営法の許可が必要になるとのことでした。
営業開始前に、事前に警察署には相談に行っておりましたが営業実態としては出会い系喫茶になるとの見解です。
出会い系喫茶としての風営法の許可は現在の場所では取れません。

つまり、風営法違反に当たるとのことでした。これによりマジックミラー、もしくは写真で選んで客に紹介するという店舗型リフレは全て出会い系喫茶に当たる可能性が高いとのこと。
一方で派遣型に関しては無店舗型風俗店としての届け出がなければ風営法違反になるとのこと。

また、見学専門店に関してはマジックミラー越しのパフォーマンスはストリップ劇場と同等の扱いとみなされる可能性があり、これも風営法の許可が必要とのこと。

要するに派遣型も店舗型もこの業界全般の営業実態が様々な風営法違反に当たる可能性があるとの警察の見解です。
おそらく警察側がリフレ系のお店を出会い系喫茶とみなす見解を示したのはごく最近のことだと思われます。

当店は首都圏初の興行場許可店ということで目立つ存在だったために(担当者は否定していましたが)狙い撃ちされたのかもしれません。
今後は業界全体へ取り締まりが強化されていくものと推測します。
またニュース報道によると、年内にもJKリフレ規制条例ができるとのこと。

以上のことから誠に申し訳ございませんが、当店は閉店することにしました。オープンから4か月というスピード閉店となりましたが、今までご来店いただき誠にありがとうございました。

大塚アールケイ公式ブログより

……………………………………………………

「大塚アールケイ」は保健所から許可を得た興行場法許可店であったものの、風営法を管轄する公安委員会、つまり警察は”リフレ=出会い系喫茶”・”見学=ストリップ劇場と同等”という見解であり、どちらの接客方法に関しても風営法の許可が必要になるとの認識を受けたようでございます。

同ビルの現状では風営法の許可が取得出来ない見通しとなるので閉店となったのでございます。
アールケイが指導を受け、癒し系業界は不穏な空気に包まれていきました。


そんな中でのプレスパグループのニュースは、メンズエステ業界を震撼させたのでございます。

メンズエステバブルの中でも、うまくいかないお店は存在しました。
集客や求人に苦労していることは明白で、非風俗を徹底しながら、なんとかお店を継続するも、稼げないセラピスト様は離れ、閉店に至るケースが多かったのでございます。

風俗店じゃないということは、性的な興奮を促す様な行為をしてはならないということです。
推測でしかありませんし、様々な噂がございますが、過激な鼠径部リンパマッサージを行っていたこのグループは、そこを問題視されたのかもしれません。

これから先、あれほどの過激なリンパは受ける事ができないだろう、と考えてしまいました。
だからこそ一生懸命、際どいリンパマッサージをしてくれるお店を探してしまうのでございます。
いくつもの体験ブログを読み漁り、掲示板を眺めるのでございます。


プレスパグループに続き、またメンズエステ店のニュースが飛び込んできました。

渋谷VG陥落……

さらにその2ヶ月後には、笹塚などで展開していましたグループも陥落……

日本人メンズエステが立て続けに晒されたことで、膨らみ続けたメンエスバブルが、徐々にしぼんでいくのでございます。

たくさんの技を繰り出してくれました韓国エステ。
試行錯誤しながらも楽しませてくれましたチャイニーズエステ。
そして、ホッとする空間を提供していただけました日本人メンズエステ。

その時その時の憩いの場に切り込んでくる官軍に、私たちは呆然とするだけでございました。


激震の2016年
様々なニュースが通り過ぎていた時、私たちエステ好きは、どこに行こうか彷徨っていました。
夢遊病のように駅前をフラつきながら、定番化していましたエステナビや週エスを眺めては消し、ただただため息をつくだけでございました。

しかし、新しいお店は次々現れ、メンズエステサイトやブログなどでの紹介は続いていました。

そして、激動のこの年。
ディープエッセンシャル、アロマレジェンド、HimeSPAなど、新たな希望の光が誕生していたのでございます。


2017年早々。
新宿アロマエステの誕生と、1人のカリスマセラピスト様の登場により、メンズエステ業界は大きく動き出すのでございます。

「個」の時代

メンズエステ業界は【新世界】へ突入するのでございます。

メンズエステの歴史 第三章【新世界】につづきます。

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